2014年8月5日火曜日

今年初めての訪問、、、ドメーヌ・タカヒコへ


一週間が過ぎるのが早い、、、日に日に日々が過ぎ去る速度が早まっている気がします。きっと地球規模で、そうであって欲しい。もう8月だなんて。

2014年もとっくに半分を過ぎてしまいしたが、先週、ドメーヌ・タカヒコへお邪魔してきました。今年初めての訪問、不届き者(店)です。

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この日は夏らしい高気温&快晴でしたが、PM2.5がちょくちょく飛来しており、なんとなく濁った空。吸うと喉が痛くなるわけで、家畜や農作物など影響はないのでしょうかね、ないこともないでしょうか、困ったもんですね。

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結実の時期に花ぶるい(花は咲いても結実せず)の影響があり3割ほど実の成りが減ったものの、予想の範疇で今のところ問題なし。

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今年は「樹勢が強い」とのことです。樹がグングン成長しており、ずっとこの勢いのままだとブドウの実に栄養が行かないという訳ですね。近隣の農家さんに「曽我の畑は暴れている」と言われているそうですが、貴彦さん自身はまだまだ暴れているほどの状況ではないとの判断、こちらもこの時点では問題なし。今年は無事に育って!

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こうして見ると、「暴れている」気がしないでもない。

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この日も札幌のお酒屋さんチームが朝からボランティアで、(暴れている)新梢の誘引作業をお手伝いされていました。

↑ Before このワイヤーの上のボサボサを、

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↑ After 切り落とすとこんな感じにさっぱり。

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公然の秘密というかドメーヌ・タカヒコ産のブドウと表記せず、藤野ワイナリー(近藤さん醸造)からリリースされているワイン用に卸していた、無農薬栽培のキャンベル種ですが、今年で栽培をやめ新しくピノ・ノワールに植え替える予定だそうです。

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そもそも人間が手を掛けないで実る「山ブドウ」で作る「自然な」ワインが、本当のワインなのか?これがピノ・ノワール種だとしたら、それってどうなの?農業とは?といったいろいろな疑問に対する答えが見つかるかも…という実験的な意味も含めて育てていたというキャンベル。

※主に生食用の品種で、北米系、フィロキセラ耐性有りのため、無農薬でも栽培可。

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放置栽培で実るキャンベルより、手間のかかるナナツモリ・ピノ・ノワールの方がよっぽど愛着があるし、「自然」な、とは言え人が手を掛けてある意味「不自然」なことをやって造られるものがワインだろうし、そんな仕事が農業だったりするのかな~等々の考えに至り、ピノ・ノワールに植え替える決断をされたようです。

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「人間も、今さら原始人に戻れないし」と貴彦さん。
作業・問答・作業・問答…(続く)…。哲学的というか、動的な瞑想のようですね。

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千葉の舞浜地ビール工房へ卸している「ホップ」、どこで育てているのか知らずにいましたが、これでした。(上画像)

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棒に張った紐に伝って育っています。
いまいちどの部分がどうなるのかわからなかったので、もう少し育った頃にまた観察してきます。

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さくらんぼ

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昨年、収穫直前の灰カビ被害で、一度は落として捨ててしまっていた灰カビロットのピノ・ノワール。方向転換して白で仕込むことになりました、が、どんなワインになっているのでしょう。

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見た目が、ラディコン(オレンジ色)っぽい。
アルザスの完熟~貴腐もついたブドウで、亜硫酸なしで仕込むスタイルの白と似た雰囲気が。醸造前に参考にしていた、ビネールの白のような香りも(味わいも)。発酵途中なのでまだ揮発酸がピリピリしていましたが、これが落ち着くとよりまろやかになる、と思うとヨダレが出ます…。

あの意図せずカビカビになったブドウがこんな美味しい代物になるなんて~(嬉し涙)貴彦さんは「このワインをリリースするのは、最初で最後であって欲しい」と仰っていましたが、こんなスタイルで白も作ってくれたらなぁと思ってしまいます。が、それはまた新たな生産者の登場に期待でしょうか、誰か~。

3,000本くらいは瓶詰めして、来春にリリース出来る予定だそう。結果的に昨年のナナツモリ(赤)は3割減となってしまったようですが、カビのロットが全て無駄にならなくて本当に良かったですね。

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発酵途中のナナツモリ・ピノ・ノワール2013。

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秋頃リリース予定(未定)の、ナナツモリ・ピノ・ノワール2012も試飲させて頂きました。この日はタイミング的にか、ちょっと閉じた印象もありましたが、これもまた素晴らしい、コメントなしです。日に日に色が薄くなっているそうですが、抽出濃いめのロゼのような淡い色合い。これもアルザスの繊細なスタイルのピノ・ノワールのような雰囲気ムンムンでした。

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いつもお土産というか、泥棒というか(栗)、頂いてばっかりなのですが、流通に乗せられないという「梅」を皆で頂いて来ました。曽我家ではジャムにして、パンやヨーグルト以外にもお料理(例・冷やし中華)に足す酸味としても使ったりするそう。わたしも一部をジャムに、残りを梅酒&酵素ジュースに仕込みました、堪能。この場を借りてご馳走様です~。


★貴彦さん自らUPされているfacebookページはこちら。マメです。
https://www.facebook.com/takahiko.so

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