こんにちは!
先日に引き続き、栗沢・三笠のワイナリー(というかぶどう畑)訪問の報告をさせて頂きます!
栗沢のNAKAZAWA VINEYARDさん訪問の後、同じ栗沢にある、ブルース・ガットラブさんの畑を訪問しました。
ブルース・ガットラブさんは、カリフォルニア州立大デービス校を卒業後、ナパ・バレーでキャリアを重ねて、1989年には栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリーに招聘(しょうへい)されて来日しました。ココ・ファーム・ワイナリーのワインの品質はみるみる向上し、2000年の九州沖縄サミット、2008年の洞爺湖サミットでココ・ファームのワインが提供されるほどに。
栗沢で2009年に新規就農し、来年にはワイナリーの建設も予定しているそうです。
畑に着くと、ブルースさんと奥様の亮子さんが出迎えてくださいました。
早速畑をご案内頂きました。
写真は3年目のソーヴィニヨン・ブラン。
三笠の滝沢ヴィンヤードさんが素晴らしいソーヴィニヨン・ブランを栽培している事と、ご自身がソーヴィニヨン・ブランのワインが大好きである事から植えたのだそう。また、赤用品種としては、ピノ・ノワールを植えています。
今はまだ、栗沢の気候にどのぶどう品種が適しているのか模索している最中との事で、今年は試験的にヨーロッパの冷涼な地域で栽培されている品種を少しずつ植えたそう。その品種は、
白ワイン用品種として、
・オーセロワ
・アリゴテ
・サヴァニャン
・グリュナーフェルトリーナー
・ショイレーベ
赤ワイン用品種として
・ピノ・ムニエ
・ガメイ
・プールサール
プールサールは、フランス、ジュラ地方の伝統的な赤ワイン品種。
ジュラ地方ではピノ・ノワールの赤ワインも少量生産されていますが、冷涼な気候故に年によっては完熟しない事もあり、ピノ・ノワールよりも熟し易いプールサールから軽やかで旨みたっぷりの赤ワインが生産されています。
まだ試験的な栽培ですので、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワール以外はワインに出来る程の生産量ではないものの、今後ぶどうの成熟度合いや病気への耐性を検証し、向いている品種の作付面積を増やして行きたいそう。
ソーヴィニヨン・ブランの話にもどります。。。。
北海道でのソーヴィニヨン・ブランは、つる割れ病に弱いのが難点なのだそうです。
下の写真はつる割れ病にかかったソーヴィニヨンの枝
茶色くなっている部分が今後幹になって行くと、ひび割れになり、ぶどう樹が数年で枯れてしまう事も。もちろん農薬を散布すれば別ですが、オーガニック栽培をしたいので、有機認定の石灰硫黄剤を散布する事で対処していくそうです。
続いて3年目のピノ・ノワールを見せてもらいました。
ソーヴィニヨン・ブランが植わっていた区画に比べて、樹勢が非常に弱いのが分かります。理由は分からないそうですが、斜面が急で水はけが良すぎる事や、畑の以前の所有者が農薬を散布していた事が原因ではないかとの事。
昨年までは、雑草すら生えなかったそうですが、今年は雑草が生えてきています。農薬を散布して樹勢の成長を促す事はせずに、少しずつ生態系が形成されつつあるのを見守るのだそうです。
今はまだ、ワインを作れるほどの生産量はありませんが、来年にはワイナリーを建設し、ファーストリリースは2013年頃を予定しているそう。
今から楽しみですね!
この後、三笠の滝沢さんの畑を訪問したのですが、また後日報告させて頂きます!
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