2010年10月10日日曜日

ドメーヌ・タカヒコ 余市と北海道のワインを語る その2

さてさて余市を目指す御一行、まずは腹ごしらえで柿崎商店へ。
海鮮丼と焼きホッケにいたく感動する九州チームは写真をパチパチ。

約束の2時をちょっと越えたあたりに無事ドメーヌ・タカヒコに到着。
果樹園街道沿いではないので、ちょっと迷いました(^_^)

ドメーヌ・タカヒコ。オーナーの曽我貴彦さんの実家は、知る人ぞ知る
かの小布施ワイナリー。ここのメルロは通の間でも大変評価が高い
ことで知られます。実家はお兄さんが引き継ぎ、弟であるタカヒコ氏
は、余市葡萄のポテンシャルの高さに心底惚れ込み、なんと北海道
に移住して自らドメーヌを興したという人物。ちなみに僕と同学年。

http://www.takahiko.co.jp/
↑ ドメーヌや曽我さんの哲学を知るためにも、ぜひご覧ください。



ドメーヌ・タカヒコの醸造所前に立つ轟氏。

挨拶もそこそこに、2008年のヨイチ・ノボリ キュムラ
ピノ・ノワールを試飲。

美しい色あい。経験則的にエッジの艶や
輝き方でワインの雰囲気が伝わってくる。

彼の醸造に対する考え方や醸造所としてのあり方
(広い意味での農業、もしくはそれを取り巻く環境、
そして人間の限界や自然への畏怖の念など)は、
まさしくフランスやイタリアの志高い作り手となんら
変わらない、そしてそれを実践していることに一同
驚いた訳であります。

日本のワイン(正確に言うと北海道のワイン)の
可能性をまざまざと見せつけられ、全国の産地を
視察しているであろう御一行は末恐ろしさを感じた
のでした。。


さて一同は醸造所を離れ、裏手にある畑を見学に。

 葡萄畑を開墾し、まだ樹齢が2年の葡萄。
仕立てはもちろんギュイヨ。

余市には古木を引き抜き、開墾する専門業者と
いうのが存在するらしいです。さすがは果樹園の町。


その後、樹齢27年目というピノ・ノワール畑を見に
木村農園に移動。キュムラ、というのは木村さんの
ことだったのですね・・。

木村農園は南西向きのドメーヌ・タカヒコに対し、
北向きの斜面に6haで家族経営。余市で最も古い
ピノ・ノワールの畑を所有する農園です。

海抜20m、丘の向こうには日本海が一望。

本当に素晴らしいロケーション(!)曽我さん曰く、
北海道で一番好きな展望とか。それ、分かります!

山下ワイン食道の山下氏は大変気にいった様子、
畑の売り情報があったら「すぐに連絡が欲しい」、
と心の中で叫んだに違いありません。

肝心な曽我さんの写真ですが、動画で撮影した
ので貼り付きませーん。


彼が北海道のワインを、いや日本のワインに大きな
影響を及ぼすことは間違いありません。

大きな組織に属せず、家族経営のワイナリーが
これから増えることでしょう。その先駆けとも言うべき
“ランファン・テリーブル”曽我貴彦氏に注目です。

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