いつもご利用ありがとうございます。
こちらには久々登場の番頭古瀬です。
先日のフレデリックマニャンの試飲レポートを誰もアップ
しないので重い重い腰を上げてわたくしめが。
フレデリック・マニャン。
私が輸入元勤務の頃に扱っていた造り手ですが、父が運営する
モレサンドニのドメーヌを継がず、自身はネゴスを開始。
ブルゴーニュ最高の樽メーカーであるフランソワフレールが
DRCとルロワにしか卸さない特別仕様の樽をフレデリックには
卸すなど、とにかく才覚にあふれる醸造家です。
メチャクチャな高品質にもかかわらずネゴス故か生産量も多くて
アイテム数も多いんです・・・。
実際、入荷分をさばききれずに輸入元も転々と変わって
ようやくある程度の規模と体力のある現在の輸入元に落ち着いたと
いったところでしょうか。
私はここのワインを95年から飲んでおりますが、久々に今回の試飲で
最新である2008年を飲んでその向上っぷり(いや、昔から良かったけど)に
驚かされました。
以下、所感の雑記として・・・
◇2008ピュリニーモンラッシェ
ピュリニーらしいミネラル感と酸味が強く、全体にシャープな印象。
全体に均整がとれていて上品。ピュリニーらしさが感じられる。
抜栓直後はやや頼りないものの、時間の経過とともにぐんぐんと
味わいが出てくる。秀逸。半年ぐらいですごく良くなりそう。
レストランでサーヴするならカラフェか。
◇2008ムルソー
ピュリニーと比較すると重心が低くどっしりとした果実味。酸味も丸く
濃密な果実という典型的なムルソーのスタイル。
抜栓直後から味わいが開いていてわかりやすい。おそらくレストランで
抜栓1~2時間程度で飲む分にはこちらに軍配か。
◆2008シャンボールミュジニィVV
のっけから香りの純度が高い。綺麗に立ち上る香りに一同うっとり。
アタックも柔らかく繊細で女性的。味わいよりも香りの華やかさを楽しむ
絵に描いたようなシャンボール。透明感がある果実味で誰にでも良さが
わかりやすいスタイル。秀逸。
◆2008ジュヴレシャンベルタン"クール・ド・ロワ"
こちらはやや動物的な香りで立ち上がりも力強い。少し血のような鉄分を
感じさせ、果実のボリューム感はより強い。シャンボールと比較すると
やや雑な感じもするが、料理と合わせてみると、もっとも懐が広いのが
このワインでした。風味の強い肉料理でも負けない強さ。
ワイン単体よりも料理と合わせて真価を発揮するタイプ。
◆2008ヴォーヌロマネVV
香り華やかて綺麗、味わい豊かでしっかり。と先ほどの2本のまさにいいとこ取り。
このあたりのバランスの良さがヴォーヌロマネの良さでしょうか。
トータル的なまとまりの良さで個人的には三本中のトップ。
さて、2008年のコートドールの主要な村のワインを水平で試飲
しましたが、マニアンの腕の良さか、それぞれの村の特徴がきちんと
表現されています。
そして一同驚いたのが、全てのワインに関してのバランスの良さ。
普通はこのくらいのタイミングだとまだ葡萄葡萄しているはずなのですが、
しっかりとワインとして美味しいです。
正直、2008年と聞くと「え~若いでしょ~・・・」とお思いかもしれません。
だまされたと思って是非飲んでみて下さい。
ブラインドだと2006年くらいかな~~。と思えるほど。
そして、このワインたち、破格の価格でご用意しておりますよ!!!
弊社の仕入れ努力とメーカーさんの協力によって特別価格を出せました。
ただ、他のお酒屋さんにご迷惑がかかってしまいますので、
詳しくはマルヤマクラス店頭にてご確認くださいね。
ご来店お待ちしております。
昨晩開催された社内試飲会のレポートは後ほど・・・。
(ノリコさん、宜しく頼む(爆))