「円山屋・ワインと食の小旅行」も おかげさまで5回目。今回は いよいよ 「ワインの女王」ボルドーへの旅です。
ご案内役を仰せつかったわたくしは悩みました。
「ボルドー=ワイン通なオジサマ」
厳しい突っ込みにどう対処すべきか?
・・・そうだ、川島なお美♪
「私の体には カベルネソーヴィニョンが流れている」という 川島なお美を目指そう!と思いたち、
毎晩 職場でワインを購入・血液をカベルネ化しました。
特にチリ(1090円)と イタリア・ロンバルディアのカベルネ(2490円)は激ウマ! 一晩に一本ペース。(ワインショップ円山屋にて販売しております♪)
これで万全!
ところが、フタを開けてみると・・・
お客様16名さま中、女性が14名。会場はのっけから和気藹々・・よかった~♪
①泡・・・キュヴェ・ロワイヤル クレマン・ド・ボルドー ブリュットN.V.(ジャン・ルイ・バララン)
セミヨン60%のこのクレマン・ド・ボルドーはじんわり滋味があります。
カリフラワーのムースの上に やさしく火を通したムール貝、上に オマール海老のコンソメジュレをかけた前菜。海老や貝の味はしっかり・だけど磯っぽくないのがmaru:ni流。
ムスーとムースとムスカデル・香りと食感一体感。
②白・・・シャトー・カルボーニュ・ブラン‘05
(ペサック・レオニャン/クリュ・クラッセ・ド・グラーブ)
さすが2005年!かなりポテンシャルあり。ゆーっくりゆすって飲みましたが、パキパキ元気です。あと5年10年おいとくと まるーくとろりとなるのかも。
料理は 「サンマのミキュイ(半生に火をいれたもの) トマトとなすのロースト・パイ生地仕立て」
オリーブオイルを刻んだソース・バルサミコソースに 絶妙な火加減のサンマをつけて頂くと
若いカルボーニュの苦味・酸味が優しく変化。
この秋 市内あちこちのイタリアン・フレンチで出されたサンマ料理のなかで 一番美味しかった!とおっしゃるお客様も。
③赤1・・シャトー・タルボ‘06(サン・ジュリアン4級
カベルネ・ソーヴィニョン66%、メルロー26%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%
きました左岸・・・カベルネ・ソーヴィニョン!しかし、このセパージュではまろやかさと果実味がなんとも見事に調和して2006という若さでも かなり美味しいんです。
合わせる料理は「マグロのほほ肉のソテー・赤ワインソース・ピペラド添え」
ピペラドは、赤ピーマン・トマトを煮込んだバスク地方の料理。ボルドーの家庭の常備菜だそうです。カベルネの酸と合います~♪
マグロの頬プリプリ!肉料理と思ってしまいそう。
④赤2・・クロ・デ・ジャコバン‘97
(サンテミリオン・グランクリュクラッセ)
「クロ・デ・ジャコバン」ってものすごーく知名度が低いんです。NETで調べても全然データがない・・・
しか~し!
円山屋の我らがS社長、番頭古瀬氏オススメの本
ジェラルド・アシャー著「世界一優雅なワイン選び」(集英社文庫)は、この蔵を かなり評価してます。
たぶんミシェル・ローラン&ロバート・パーカー好みのツヨツヨ味ではないんだろうな・・・
でも97年って・・・まさか昇天してませんよね?この数日間それだけが心配でした。
ところが全然大丈夫!グラスに注いだ端から部屋中に広まる芳香・・・バラとかブラック果物系とか茸とか。
そして味は・・・滋味たっぷりで柔らかくてきめ細かくて・・・ボルドーじゃないみたい!
「ウズラのコンフィ じゃがいもと茸のソテー エシャロットソース」
このソースは maru:niの定番ですね。「マルニしょうゆ」ってカンジで万能・・・ほっとする美味しさ。
ウズラのコンフィさ加減といい つけあわせのエリンギやマッシュルームといい 優しい「ジャコバン97」にぴったりでした。
⑤甘・・・ラフォリ・ペイラゲイ‘96(ソーテルヌ1級)
「おお~っーセメダイン!」「シンナー」「除光液」「ビニール風船」などなど、アラフォー女性5人チームの素敵な香りの表現・・・なんたって貴腐ワインですから。
しかし、このデセール「洋ナシのコンポート バニラアイス添え」を口にしたとたん・・・至福のうめき声が!
決め手は アイスの上にかけた「れんげはちみつ」
長尾シェフが ワインの味を見てみて、ヒラメキでかけてみたそうです。本日のベストマリアージュ!
おかげさまで 素敵で美味しいワイン会となりました。
参加された皆様ありがとうございます!
(ムダにながいblogにお付き合いくださったみなさま・・・感謝でございす!)
次回は11.1(日)@mat:uro イタリア・トスカーナを予定しています。詳細は追ってUPいたします!
(工藤)