6月7日にマルヤマヤクラス主催のワイン会があります。今回のテーマはアルザス!ということで、その日提供される生産者の元に昨年訪問しましたのでその時の情報を少し・・・・・。
2000年からビオに興味を持ち始め、2004年から本格的にビオを始める、1770年代から続くアルザスの名門。8ヘクタールの畑を所有。
2008年、bio とそうではない畑の違いが少しずつ出始めている。
寒い年はクレマン、(フレッシュな完熟しないブドウを多く使う。)を作り、2007年のように天気がよくブドウが腐敗せず熟成できるよい年は甘口ワインを造る。
こういう作り分けができるということは、出荷のタイミングをみはからい、ストックができるということ、つまりは、自然派の生産者たちみんなが、したくてもできない、財政力があるということにつながる。
2007年は9月~2ヶ月間すごく天気が良かった。8月にすずしく酸が上がって9月に良く熟した。このことにより、60~70gも残糖のあるゲヴュルツ。重すぎずフレッシュな仕上がり。2008年は天候不良で8~9月、200mm、年間の三分の一の雨がふる。このことでべと病発生、灰色かびが付いている、難しい年。
上の写真はクラフトメットルという機械で糖度をはかる為にブドウを収穫し、ジュースを絞るところ。収穫日を数日後に控えている。
このような斜度のある畑をぐんぐん登っていく。アルザスの畑は区画が細かく慣れない私にはまるで迷路のよう。。。
上の写真はプリチュールグリ(灰色かび病)。収穫時に黒いバケツと、緑のバケツを二つ用意し、緑のバケツは良いブドウ、黒のバケツは腐敗したブドウを入れる。黒のバケツはマール用に収穫機にかける。しぼられたジュースはジュースをおちつかせてから、スーティラージュすることによって、腐敗臭を取り除く。この時、においが残れば、使わない。日本にマールは入ってきていないが、フランスの自然派の生産者たちは好んで、ビネールのマールを買います。
この他にも、醸造所での工夫や畑での話を、機会があればぜひワイン会で・・・お待ちしております。(石田)
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