2009年6月18日木曜日

新世代のヴィュロン達

ニセコの昆布温泉から車で5分ほどの所に高台メドゥズという100ヘクタールほどの広大な敷地があります。

フランスで研修生をしていた時、ken知ってる?彼も北海道出身しいよ。と、ミッシェルオジェに言われ、日本人は皆知り合いな訳じゃないよ(笑)、と言いつつもコンタクトをとって、彼の住むディジョンに会いに行ったのが2年くらい前の話。その彼が日本に帰ってきていると聞き、会いたいな~と言っているとある日突然MARUNIに顔をだしてくれました。

そして、今彼はその高台メドゥズでたった二人で100ヘクタールもの広大な敷地のうち2ヘクタールほどのスペースの畑にケルナーや、ソービニヨン、ゲヴェルツ、バッカスなどを植えています。そのほかのスペースには、ナシや、リンゴやプルーンの果物を植えている場所。(わざと雑草を 生やしていて、すごくナチュラルな状態です)

ラディッシュやハーブを植えたり。イモがあったりと。

将来的には牛や馬を飼ってその糞を使って、畑の肥料にする予定、循環型農業です。あまりに広大すぎる敷地で奥に車で入っていくとまるで東南アジアの密林をくぐっていくような雰囲気です。

ブドウの畑は蘭越のお米でもグランクリュクラスのいい田んぼの近くで、太平洋と日本海の海風が入り混じって、この部分だけ雨が降らなくなる場所だとか…とにかくワインの栽培に適した場所。将来は香草とブドウを一緒にごちゃごちゃに植えてみたい。色々な生態系が入り混じってこそ、よりナチュラルな状態のブドウ畑になると・・・まるでフランスの畑みたいだなと、勝手に5年後のここを想像する私。

その夜は彼からあるワインをブラインドでテイスティングしよう・・と。ローヌの自然派のグルナッシュのペティヤンと予想する私に、にやにや笑いながら、ふつうそう思うよな・・・と、なんと、日本のワイナリーで巨峰。このワインが1,000円台で市場にでているなんて。恐るべし、日本のワイナリー。

おそらく数年後、彼のワインも華々しくデビューするのだろうなと期待とこれからの北海道がますます楽しみだなと思う一日でした。(石田)

0 件のコメント:

コメントを投稿